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147.MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店

先日、私用で札幌を訪れた際に、札幌の書店を三軒訪れ、出たばかりの拙著「1939年のアロハシャツ」(ハヤカワ文庫JA)の営業させていただいた。
せっかくなので、そちらの紹介もしたいと思う。

まずはジュンク堂札幌店。
札幌は雪が降るので、地下街が発達している。寒い地上を避けて、地下道を行き来するらしい。ジュンク堂の出口は34番出口直結だという。
34番!東京でもそこまで出口は多くない。
観光客なので、ちょっと迷いました。
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そして、たどり着いたお店は、とにかくでかい。地下二階から地上4階まで1800坪あるという。
これだけ広さがあれば、だいたいの本は揃う。雑誌・コミックから専門書まで。ジュンク堂の最大の強みである品揃えの良さが、この店でも最大の特徴だ。

店の正面玄関から入ってまず目につくのは、一階の大理石のフェア台。建物の構造上できたスペースを、うまくフェア台に転化したもの。
「今月の当店のイチオシ!!」というロゴの下に、蟹の皿の写真が入った「札幌本」というムックの大きな写真が。
東京ではほとんど見かけないが、さすが、ご当地本。人気の一冊のようだ。それが写真を囲むようにずらりと並べられている。
フェア台が大理石なので、ゴージャスな感じがする。本の格が上がるような気がする。
きっとどこの出版社の営業さんも、この場所に自社の本が並べられることを願っているのではないだろうか。
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そして、その前に、各ジャンルの話題の本を集めた棚が長く長く伸びている。そして、もうひとつの入口の近辺には、地元北海道テレビ放送すなわちHTBグッズや、そのマスコットキャラであるonちゃんのコーナーが。
これは、現店長の石原聖さんが「この店らしい特色を打ち出そう」という方針を掲げ、いろいろ試している現れのひとつだ。
こういう感じは、いい意味でジュンク堂らしくない。ジュンク堂といえば図書館のように、あまり本に優劣をつけずたくさん並べるというイメージがある。それはひとつの見識だし、そういうジュンク堂も素晴らしいと思うのだが、個人的にはその店らしい工夫がある方が好きだ。書店員の息づかいを感じられるから。ゆっくり見られなかったのが残念だが、この店はそういうひとつだと思う。
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店を案内してくれた伊藤樹里さんによれば、北海道は本州とはやはり売れ方が違うという。札幌と道東でもまた違う。
「園芸の本ひとつとっても、気候が違いますから売れる本が違う」
確かに、ファッションについてもそれは同じだろう。
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それに、流行に飛びつくのも早いが、引くのも早い。そして、地元北海道新聞で紹介されたものはよく動くという。
やはりそれはHTB関連商品と同じで、地元意識の強さの現れだろうか。入口近くの雑誌コーナーでも、ご当地雑誌がいちばん目立っていたのだが。
「でも、東京の売れ筋は意識していますよ」
と、伊藤さん。新しもの好きな札幌の人たちは、東京での流行にも敏感なのだそうだ。
地元も好きだが、流行ものも好き。その辺のバランスをうまく棚に反映させるのが、北海道の書店員の仕事なのかもしれない。

この店は繁華街にあり、もとはデパートの別館のテナントだったそうだ。
そのため女性や高齢者が客層の中心。通路が広く、天井は低めだ。なので、ベビーカーを使っていても、楽々本が選べる。
これはとても嬉しい。児童書のところには、子どもたちが本を読めるスペースや、読み聞かせを行うスペースも広く取ってあり親子連れに優しいお店でもあった。
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そして、伊藤さんが新刊の拙著を飾った棚のところに案内してくれた。新刊書と平台と二カ所に置いてくださる。
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伊藤さん、拙著を読んでいる最中だという。届いたばかりなのでまだ読破できないが、と言いつつ、感想を伝えてくださった。
新刊後に書店回りする機会は私も多いが、皆さんお忙しいし、販売直後なので拙著を読んでくださっている書店員はまずいない。
それが当然だと思っていたので、ちょっとびっくりした。わざわざ東京から来るというので、心優しい伊藤さんが気を遣ってくださったのだろう。
今回は旅行中だったので、新刊営業だがひとりで書店を回っている。こころ寂しい気持ちが、伊藤さんの優しさに慰められました。
ありがとう、伊藤さん。
ジュンク堂は、実は親切な店員さんが多いと思っている。このブログで突撃訪問した時も、ジュンク堂だけは嫌な顔をされたことがない。
その想いがまた今回上書きされました。
時間がなかったので、駆け足で店内を見て回ったけど、またいつかゆっくりこの店を訪ねたいと思いました。

 

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