七五書店三たび
週に一度取材して、週末にアップするというのを目標にしているのだけど、台風が来たりして予定は狂うこともある。
なので、今週里帰りして伺った七五書店のことを少し。
名古屋在住のひと、あるいはNHKのニュースをたまたま観た人は気づいていると思うけど、七五書店、この7月かなり注目を浴びた。
というのは、直木賞の発表の日、地元作家大島真寿美さんの「勝手に待ち会」を企画したのだ。
待ち会というのは、直木賞はじめ大きな賞の選考会の時、候補となった作家とその担当編集者がレストランやバーなどに集まって、結果がどうなるか、待っていること。
候補者である大島さん本人は、東京で担当編集者たちに囲まれていたようだが、彼女を慕う書店員やファンが集まり、「勝手に待ち会」というイベントを開催したのだ。ここは以前から地元作家の大島さんを高く評価し、前のブログにも書いたように、何年も大島真寿美コーナーを作って応援してきた。なので、今回のノミネートを待ち会という形で盛り上げようとしたのだ。
結果、見事に大島さんの単独受賞。待ち会は歓喜に包まれた。そして、取材に来ていたテレビや新聞に、その様子が流れることとなった。
東京ではNHK総合だけだったようだが、名古屋ローカルは名古屋在住作家の直木賞受賞に大盛り上がり。七五書店の様子も、何度も放映されたらしい。
その後、この店で大島さんの本を購入された方で希望者は大島さんのサインを入れてもらえるというサービスも始めた。大島さんも、こういう形で地元の本屋に貢献しようとしている。
その甲斐もあり、大島コーナーは順調に売り上げを伸ばしているという。
また、たまたまだが、最新号の本の雑誌でも、七五書店が巻頭カラーで登場。満面の笑みを浮かべている熊谷店長の写真が掲載されている。
そんなわけで、いまホットな本屋だから訪ねよう‥‥というわけではなく、ここはうちの実家からも近いので、帰省した時、一度は訪ねることにしている。まあ、帰省の時の恒例行事。
それから、前にブログを上げた時、パソコンの調子が悪く、写真をアップできなかった。それが気にかかっていたので、今さらだが、写真を上げたいと思ったのだ。
まずはレジ前。こういう並びになってるのは、おそらく選挙があったから。
そして、入ってすぐのところに、何年も前から大島真寿美コーナー。その横に書店員有志による夏の文庫フェアナツヨム。今年のテーマは「夜」。夜にちなんだ多彩な文庫が並んでいる。

左手の方に新刊・話題の本コーナー。それに続いてフェア・特集コーナー。
そのタイトルがいい。「差違があること・多様であること」「誰もが『同じ』ではないし、無関係でもない」。
どんな本が入っているかは、 写真や前回のブログを見てくださいね。
それから、この書店が地元のコアなコミック好きに支持されているコミック棚。
上の方に、ずらりと色紙が並んでいるのがわかるだろうか。
残念ながら、コミックにあまり私が詳しくないので、うまく説明できないのが残念だ。
それから、地元コーナー。これも入口近くの目立つところにある。
しまった、「本の雑誌」で褒めていた文庫コーナーを撮り忘れた。
でも、それは「本の雑誌」を見ていただくとして。
それぞれの棚に発見があるので、見てて飽きない。
ブログだけでなく、お近くの方はぜひこちらに足を運んでほしい。
一見ごく普通の町の本屋に、これほどセレクトされた本が並んでいることに、きっとびっくりさせられるので。
それから、店の中にあるまほろば珈琲もとても美味。本を買ったあと、ここで読むのもいいし、本を買わず、ただ珈琲を楽しみにしているお客様もいる。ブックカフェというよりブック&カフェ。どっちも味わい深いのだ(5時半頃には珈琲店の方は閉店になるので要注意。書店の方は夜10時頃までやっています)。 (2019年7月26日訪問)
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