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No,119 宮脇書店ヨークタウン野田店

たぶん、この店がこのブログで最多出場店。今回も、いちおし会に行く前に、こちらをのぞいP7210241 て見ました。訪ねたのは夏の文庫フェアの真っ最中。それがいまさらの掲載で、ほんと申し訳ありません。熊坂店長、ごめんなさい。

いまさらのいまさらなんですけど、ここの夏フェアの飾りつけは、ちょっと他所ではみられない 素晴らしいもの。少なくとも、私が訪ねた110数軒の中ではベスト1です。
なので、何度でも紹介したいと思います。ほんと、いまさらですみまP7210238_2 せん。

今年は朝顔とか、グリーンカーテンな感じでコーナーを飾っています。新潮社はグリーンカーテン。デッキチェアで涼むyondaくんがいます。
角川はグリーンカーテン。角川の犬はなんて言うんでしょ、はっ犬?
集英社は朝顔ですね。集英社も、えっと、名前わからないマスコットキャラのミツバチがちゃP7210263 んといますね。
店の真ん中の目立つところに設置されてました。夏フェアで飾りつけする店は多いけど、ここはぬいぐるみとかをちゃんと手作りしちゃうからすごいよね。

年々、完成度が増して行く感じ(でも、新潮社の営業の人は見に来ていないそうです。なぜなんでしょう)。

夏の文庫フェアだけじゃない、昨年、集英社の飾りつけコンクールで最優秀賞を受賞した「ワP7210246 ンピース」も頑張っています。今年はヒロイン押し(すみません、「ワンピース」見てないんで、名前知らない)の飾りつけ。珊瑚で、こちらもラブリー。女性ファンも喜びそうです。

だけど、今年はそれよりすごいものを発見してしまいました。なんと、あの売れっ子漫画家よしながふみさんの自筆原画!
すごいよ。複製じゃないんだよ。東京だって、ちょっと見られない。
なぜ、これがここにあるのか。
「実は、うちの店の『大奥』の飾りつけの写真を白泉社の営業さんが(編集部通しで)よしながP7210252 さんに見せてくださったんです。それで、よしながさんがたいへん喜んでくださって、御礼にとこれを下さったんです」
ブラボー!! いいなあ、白泉社の人も、よしながさんも。
都心の大型書店じゃ、こういうことも珍しくないだろうけど、こうして地方で地道に盛り立てている書店は案外忘れられがち。だから、こんなふうに地方の店が大事にされているのを見ると、嬉しくなるよ。
もちろん、ここが被災にあった福島の店(しかも、コミック系では県内トップクラス)だから、という配慮が働いたからかもしれないが、それにしても、よしながさん、優しい。私はかつてはラノベ編集者で、漫画家やイラストレーターという人といろいろ付き合ってきたので知っているが、そういう人たちは自分の絵をとても大事にしている。簡単にはP7210247 手放さない。これだけのクオリティの絵を描いて贈るってことは並みの好意ではない。
もう、これはこの店の宝ですよ、ほんと。どうぞ、大事にしてくださいって、私が言うことじゃないか。

さて、この宮脇書店、震災の被害はどうだったのか。
「当日は揺れで、棚が30センチほど動きました。天井も床もひび割れができましたしね。本も7.8割落ちました」
壁に取り付けた長い長い本棚は左右に揺れたため、奥の方の壁を突き破った。併設していP7210264 るドトールの方も、買ったばかりの機械が落ちて壊れるなど、少なからぬ被害を受けている。
しかし、それでも震災の4日後、15日には店を開けた。その前日の14日に入荷があり、次の入荷がいつになるかわからない、という情報が入っていたためである。
当初は停電があったので、10時から4時までの短縮営業だった。
だが、こういう時こそ、本の仕事をしていることを誇りにしたいし、本を届けることで福島を元気にしていきたいと考えたのだ。
それで、店の方はだんだん通常の営業に戻っていたけれど、やっぱり原発の問題が堪える。

福島市自体は、私が訪ねた7月には、もうすっかり平常に戻っていた。人々は普通に買い物P7210260 や生活をしているし、暗い顔をしているわけではない。
だけど、たとえばこの店の人気ベスト10のコーナーを見ると、震災後、ツイッターで福島のことを訴え続けた和合亮一さんの詩集がトップにきているし、新書のベスト10などは6位と7位を除いては、全部原発関係の本。
もちろん目立つところに、原発関連の書籍で大きなコーナーができている。
常に原発と隣り合わせの日常を淡々と送るしかないのだ。

熊坂店長は、東京から来た親しい営業マンに「放射線濃度の高いフクシマにようこそ」とブラック・ジョークを言うそうだ(某営業マンから聞いた)。
原発の問題をなかったことにはできない、だけど深刻に受け止めるのも嫌だ。だからもう、こP7210266_2 れは自らジョークにしてしまえ。
当事者だったら、自分もそうしたかもしれない。

なぜ、福島だったのか。
たぶん、現地の人たちは何万回も心の中で問うているに違いない。
それに対する答えなどないのだ、とわかっていても。
あの日を境に全てが変わってしまった。
それはどこよりも福島の人たちが強く感じていることだろう。

安全な東京にいて、被災の影響を受けなかった私には何も言えない。
ほんとうに、言葉もない。

だけど、また誘われればいちおし会に行く。
福島に遊びに行く。
前と変わらず福島の人たちと付き合っていく。

それだけがはっきりとわかっていることだ。

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