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No30.旭屋船橋店(千葉県船橋市)

さて、書店営業を再開。とは言うものの、原稿が終わっておらず、まだ気もそぞろ。それで千葉のこちらからゆるゆると始めることにする。
というのは、こちら、旭屋の安田さんは前作「雪白の月」でも帯に推薦コピーを書いていただいているし、毎年、大森望夫妻が主催する「江東区花火大会観戦&焼肉ツアー」でもごいっしょする。数少ない私の書店員の知り合いなのである。というわけで、こちらは全然気楽なのであった。

Img_0576 船橋旭屋。東武デパートの中にある220坪のお店で、お客さんは多い。レジを見ていたら、平日の昼間なのに、6人レジに立っても行列がしばらく途切れない、ということもありました。安田さんからも、ここ半年で急に忙しくなったという話を伺っていたので、ちょっと申し訳ないと思いつつ、レジを出ていただいて棚の前で立ち話をした。
1.仕事で気をつけていることは?
場所柄、ご年配のお客様が多いので、作家で言えば渡辺淳一さん、五木寛之さん、佐藤愛子さん、曽野綾子さんといった方々のものですとか、健康関係などはよく動きますね。あと歴史ものとか。その辺は切らさないようにしています。以前は、春の進学シーズンにお孫Img_0581 さんのために辞書をお買い上げいただくことも多かったのですけど、電子辞書になってからは動かなくなりました。
2.接客で気をつけていることは?
声を明るく、ということです。明るくはきはき、というのは、声で印象づけられますから。それから、もともとがせっかちなので、ついかちゃかちゃやってしまうので、そうならないようにということですね。
3.印象に残るお客様は?
ご年配の女性の方で、すごく小説をお好きな方がいらっしゃって、文芸担当としてよくお話させていただくようになりました。私のことを気に入ってくださったのか「要らない着物を差しImg_0574 上げたいから、いらっしゃいよ」と言われて、お宅にお邪魔したり。だけど、濃い目のSFをご紹介したら、その後はいらっしゃらなくなってしまって。紹介した本が悪かったのか、それともお体の具合でもお悪いのか、と気になっています。
そうそう、書道雑誌をお買い上げいただいていた伊藤博文のような立派なお髭の方も、最近見ないですね。どうなさっていらっしゃるのかな。ご年配の方が突然、いらっしゃらなくなると、気になります。
4.印象に残る営業マンは?
もうお辞めになった方なのですが、花神社の営業の方ですね。俳句の本を出されている出版社なのですが、他社の本でも「これは売れる」「これは売れない」「この人は来るよ」と、全部教えてくださるんです。自社のものでも「これは動かないから返した方がいい」とまでおっしゃってくれたり。そういう方は信用できますね。
5.よくいく書店は?
丸善の津田沼店は週に1度、純粋にお客として行っています。それから、ときわ書房本店Img_0579 に行って「きー、くやしい」と思って帰ってきたり。こんなに配本がある、とか、サイン本をこんなに並べているとか、ときわさんは見ていると悔しいですよ。
6.書店員になろうと思ったきっかけは?
純粋に本が好き、というのもありますけど、就職の時が氷河期で、ここしか受からなかった。それで始めたら嵌ってしまってずぶずぶと(笑)。
7.書店員になってよかったと思うことは?
新刊に触れるということ。これから出る本がわかるということです。
それに、売るのも純粋に楽しい。多分、私は販売の仕事だったら何をやっていても楽しいんじゃないか、と思うのですけど。お客様とお話するのも楽しいですし。
だけど、書店は奥が深い。手を掛ければいくらでも掛けられるし。本屋の棚には、無限の可能性があると思います。
8.これからやってみたいことは?
うーん、やってみたいことというより、以前と同じような仕事がしたい。とにかく、この半年で急激に忙しさが増して、なかなか棚に手を掛けられないのが悔しいです。

Img_0577 発見したことがひとつ。冲方丁さんの「天地明察」のハードカバーを、SFの平台のど真ん中に発見(時代小説のところにも置いてはありましたが)。普通は一般文芸の方に置いてあるものだが、安田さんはさらりと一言「冲方さんはSFの人ですから」。
うん、さすが安田さんはSF者だ。だったら私は冲方くんはラノベの人だと言っちゃうぞ(冲方丁さんは第1回スニーカー大賞金賞受賞でデビュー)。そんな具合に、こだわりの見え隠れするSFの棚のこととかもっと伺いたかったが、お話を聞いている間にも、「レジ応援、お願いします」というベルの合図がたびたび鳴る。ほんとにこちらはお忙しそうだ。なので、未練を残しつつ、早々に退散しました。まあ、この続きは、お花見の時か、花火大会(8月ですけど)にでも個人的に。

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